カラコンは、アイメイクの一部といえるほど人気のあるアイテムですが、メリットだけではなく、使用する上で起こりうるリスクやデメリットもあります。

この記事では、コンタクトの種類別、使用期間別のメリット・デメリットや、安全に使用するために知っておくべきポイントについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

【メリット・デメリットを比較】カラコンとクリアコンタクトの違い

カラコンとクリアタイプのコンタクトをそれぞれ解説し、メリット・デメリットを比較します。

カラコン

カラコンとクリアコンタクトとの大きな違いは、カラコンのレンズには周辺部に色がついていることです。そのため、虹彩又は瞳孔の外観(色、模様、形)を変えることができます。

その他のクリアタイプコンタクトとの違いは、視力矯正もできる「度あり」だけでなく、「度なし」のものもあることです。

メリット

カラコンのメリットは、大きな瞳になれることです。また、自然な色から華やかな色までさまざまな色のレンズがあるため、メイクのようにその日の気分でレンズの色を変えて楽しめます。おしゃれをする上で、カラコンは非常に便利なアイテムです。

デメリット

カラコンは、酸素透過性の低い素材で出来ているものが多く、酸素透過性が低い傾向にあります。

眼科の受診を怠ったり、合わないカラコンをつけたりすることで、目のトラブルが起こる可能性もあります。日本で承認を取得していな商品は、質が悪くトラブルになりやすいため避けましょう。カラコンのデメリットは、正しいカラコンの選び方と使用方法ですべて防げます。

クリアコンタクト|ソフトコンタクト

ソフトコンタクトは、水分を含み、柔らかい素材でできたレンズです。ソフトコンタクトは、4つのグループがあります。それぞれの特徴は、以下の通りです。

・グループⅠ(非イオン性低含水)タンパク質などの汚れに強く乾燥しにくい。
・グループⅡ(非イオン性高含水)タンパク質などの汚れに強いが、低含水に比べると乾きやすい。
・グループⅢ(イオン性低含水)酸素透過性が低いが乾きにくい。
・グループⅣ(イオン性高含水)酸素透過性は高いが、低含水に比べると乾きやすい。

メリット

ソフトコンタクトレンズは柔らかいため、付け心地がよく目にフィットしやすいメリットがあります。初めてコンタクトレンズをつける人も、短期間で慣れることができます。また、激しいスポーツをしても外れにくいでしょう。

デメリット

ハードコンタクトに比べると、酸素供給量が少ないため、目に負担がかかりやすいです。柔らかいレンズのため、乱視の矯正には乱視専用のレンズが必要です。

シリコーンハイドロゲルコンタクト

酸素透過性が高く乾燥に強いコンタクトです。ハードコンタクトに使用しているシリコーンとソフトコンタクトに使用しているハイドロゲルを合わせることにより、従来の弱点を補い、目の負担が軽減される素材になりました。

メリット

酸素透過性が高いため、酸素不足になりにくいです。ソフトコンタクトに比べ強度が強く、破れにくいメリットもあります。

デメリット

ソフトコンタクトに比べると少々硬さがあるため、目の中にいれると異物感を感じることがあります。またシリコーンは、脂質汚れに弱く汚れやすいデメリットがあります。

カラコンの使用期限別|メリット・デメリット

ワンデータイプ

ワンデータイプは、毎日新品を装着できるので衛生的です。使い捨てのため、洗浄や消毒などのケアは不要です。1日装着できますが、違和感などで一度外したカラコンの再装着はできません。

メリット

毎日新品を開封して装着するため、衛生的です。洗浄や保存などのケアの必要もなく、装着するたびに新品のため、汚れによる目のトラブルが起こりにくいメリットがあります。ワンデータイプは、種類が豊富です。複数のカラコンを持っていると使い分けられるため、その日の気分に合わせてメイクやファッションとのコーディネートも可能です。

デメリット

ワンデータイプのカラコンは、2weekやマンスリータイプと比較すると1日あたりのコストが高くなります。一度目から外したカラコンは、再装着できないため、スポーツなどで頻繁にカラコンを付け外す人は避けたほうがよいでしょう。

2weekタイプ

2weekタイプは、容器の開封から2週間使用できます。ワンデータイプとは異なり、再装着が出来ますが、レンズや保存容器のケアが必要です。

メリット

2weekタイプの使用期間は2週間なので、ワンデータイプに比べるとコストパフォーマンスが高いのがメリットと言えるでしょう。頻繁にカラコンを使用する人におすすめです。また、一度外しても洗浄を行えば再利用できるのもメリットと言えるでしょう。

デメリット

ワンデータイプに比べると種類が少ないため、メイクなどに合わせて使い分けることは難しいでしょう。2weekタイプは、レンズの洗浄液や保存ケースを用意して、使用するたびにケアをする必要があります。

マンスリー(1ヶ月)タイプ

マンスリー(1ヶ月)タイプは、容器の開封から1ヶ月間使用できます。2weekタイプと同様に再装着が可能で、レンズや保存容器のケアが必要です。

メリット

マンスリー(1ヶ月)タイプは、ワンデーや2weekタイプに比べるとコストパフォーマンスが高く、1日あたり100円以下になるものもあります。コストパフォーマンスを重視する人におすすめです。また、1ヶ月毎にレンズを交換するため、レンズのストックを多く持たなくて良いのもメリットです。

デメリット

2weekタイプと同様に、レンズや保存容器の洗浄・消毒などのケアが必要なため、毎日のお手入れが苦になる人には向きません。正しいケアをしないと、目のトラブルになることもあるため、注意してください。マンスリー(1ヶ月)タイプはワンデータイプに比べると、デザインなど種類が少なく、いろいろなカラコンを楽しみたい人には物足りない場合もあります。

【使用期限別】カラコンの選び方

ライフスタイルやコストパフォーマンスに合わせた、自分に合うカラコンの選び方を紹介します。

ワンデータイプが向く人

「休日だけカラコンを使用する」など毎日カラコンをつけない人には、ワンデータイプがよいでしょう。毎日ケアや管理をする自信のない人にも、ワンデータイプが向いています。ワンデータイプは、その日の気分でカラコンを変えたい人にも、おすすめです。

2weekタイプが向く人

頻繁にカラコンを使いコストを抑えたい人には、ワンデータイプよりも経済的な2weekタイプがよいでしょう。日中は眼鏡に変える、プールに入るなどでカラコンをつけたり外したりする人も再装着できるため、おすすめです。2weekタイプは使用するたびに、丁寧にケアをする必要があります。

マンスリー(1ヶ月)タイプが向く人

マンスリー(1ヶ月)タイプは、2weekタイプが向く人と同様に、コストを抑えたい人や、つけたり外したりすることが多い人に向いています。他のカラコンよりも使用期間が長いため、好みのカラコンを毎日つけたい人にもおすすめです。

カラコンを使用する際の注意点

カラコンの誤った使用は、目の病気などトラブルの原因になります。カラコンをアイメイクなどで汚さないためにも、必ずメイク前に装着しましょう。装着時間や使用期間は守り、レンズは外して寝てください。レンズの紛失や破れた時のために、予備を用意すると安心です。

カラコンは医療機器のため、違和感がある場合には早めに眼科を受診しましょう。目の健康のためにも、定期健診を必ず受けて、医師の指示に従ってください。

まとめ

カラコンは、人気のあるおしゃれアイテムですが、正しく使わないと目の病気などトラブルが起こることもあります。自分にあったカラコンを選び、丁寧に取り扱うことでデメリットは防げますので、眼科医の診察を受けて指示を受けるようにしてください。

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