カラコン使用時の目の痛みの原因と対処法を解説します。おしゃれや美容に興味がありカラコンを愛用しているものの、違和感や痛みなどの症状が出てつらいと感じる人は少なくないです。カラコン装着時の様々な不快感・不具合についても紹介しています。カラコンを使用する際の参考にしてください。
カラコンで目が痛いのはなぜ?考えられる原因とは
カラコンで目が痛くなる7つの原因について解説します。
サイズ(DIA・BC)が合っていない
カラコンのサイズが目に合っていないと痛みを感じることが多いです。DIAはレンズの直径を表し、BCはレンズのカーブの度合いを表します。BCやDIAが合っていないと痛みを感じやすくなります。
BCが大きいとカーブがゆるく、小さいとカーブがきつくなります。レンズのカーブと目の丸みが合っていないと、ずれやすくなったり、はりついて充血しやすくなったります。
カラコンや目が乾燥している
カラコンを長時間装用すると、カラコンが乾燥します。カラコンは乾燥しないようとして、涙から水分を吸収します。その結果、痛みを感じやすくなります。
長時間のスマホ・パソコンなどの作業中は、瞬きをする回数が減り、カラコンが乾燥しやすくなります。また、エアコンにより、カラコンが乾燥しやすくなるため、痛みを感じる原因となります。
カラコンに傷・汚れ・ゴミがついている
カラコンに傷・汚れ・ゴミなどがついていると異物感を感じ、痛みを引き起こしやすくなります。また、洗浄時などに爪があたると、カラコンに傷がつき、汗・目の中にある脂肪・タンパク質・化粧などの汚れが付着しやすくなります。カラコンのケアを怠らないよう心がけましょう。
カラコンの表裏を逆にしてつけている
カラコンの表裏を逆にしてつけると、痛みを感じることがあります。カラコンは表と裏で丸みが異なります。表裏逆にしてカラコンをつけると、角膜に傷がつくこともあるため注意が必要です。
使用期限が過ぎている
カラコンの使用期限は、1日、2週間、1か月などがあり、決められた使用期限は必ず守らなければなりません。使用期限は、使っていない日も含め、カラコンを開封した日からの日数であるため、気をつけましょう。
カラコンが変形している
カラコンが変形していると、丸みなど目の形状に合わなくなるため、痛みを感じます。ワンデータイプのレンズ以外は、使用後に洗浄した後、保存液につけて保存します。保存液が少ないと、保存中にレンズが乾燥したり、変形したりしてしまいます。
はずしても痛い場合は眼障害の可能性も
カラコンをはずしても痛みが続く場合は、眼障害が起きている可能性があります。カラコンによる眼障害には、角膜に傷がつく他に、角膜上皮障害・巨大乳頭結膜炎などがあります。
カラコン装用で目が痛いときの対処法
カラコンの装用で目に違和感や痛みがあるときの対処法を紹介します。
眼科を受診してサイズの合うカラコンを使う
眼科を受診して、自分の目の大きさを計測してもらい、使うようにしましょう。最近は通販で簡単にカラコンが購入できるようになりましたが、初めて購入する際は、必ず眼科を受診し、目の大きさを計測してください。
コンタクト装着液・コンタクト用目薬で乾燥を防ぐ
カラコンや目の乾燥を防ぐために、コンタクトレンズ装着液・コンタクトレンズ用目薬を使用しましょう。目が乾燥していると、目とカラコンの間の摩擦が起きるため、痛みが引き起こされやすくなります。コンタクトレンズ装着液をカラコンに数滴垂らしてから目につけると、目とレンズの間に水分が保たれるため、痛みを感じにくいです。コンタクトレンズ専用の目薬を使えば、目とカラコンの乾燥を防ぎ、症状が和らぎます。
含水率の合うカラコンを選ぶ
カラコンには、水分(含水率)が含まれています。自分に合った含水率のカラコンを選びましょう。含水率とは、カラコンに含まれる水分量を数値で表したもので、含水率との相性には個人差があります。含水率が高いカラコン(50%以上)の酸素透過性は、含水率が低いカラコン(50%未満)より高いものが多いため、装着時の痛みが少ないです。
しかし、目の水分を吸収しやすく、長時間つけていると乾燥しやすくなります。そのため、目が乾燥しやすい人は、含水率が低いカラコンが良いと言われています。
カラコンのケアを丁寧に行い清潔に保つ
カラコンのケアは丁寧に行うことが大切です。使用する度に正しい方法で洗浄し清潔に保ちましょう。ケアを怠ると、カラコンに汚れがたまりやすくなり、痛みや眼障害の原因となります。
ゴミがあるときは目薬で流れ出るのを待つ
ゴミが目に入ったときは、コンタクトレンズ専用の目薬をさして、自然に流れ出るのを待ちましょう。カラコンと角膜の間にゴミなどが入ると激しい痛みを感じます。ゴミを出そうと無理に目をこすると、目を傷つけることがあるため、やめておきましょう。
カラコンの正しい使用方法を知る
カラコンは正しい使用方法で使いましょう。表裏を誤って装着すると、違和感や痛みを生じます。つけるときはカラコンを指にのせて横から見てみるとよいです。正しい状態はきれいなお椀型ですが、裏返しになっている場合は、カラコンの縁が少し外側に反っています。
変形したカラコンは使用せず交換する
変形したカラコンは絶対に使用せず、新しいカラコンと交換してください。変形しているカラコンを使い続けると目にトラブルを引き起こします。毎回装着前には、必ずカラコンの状態をよく確認してからつけましょう。
痛みが続く場合は眼科を受診する
カラコンをはずしても痛みが続く場合は、眼障害など別の原因が考えられるため、眼科を受診してください。
カラコン使用によるかゆみ・頭痛・かすみなどの症状の原因は?
カラコンをつけることにより起きる不調の原因について解説します。
かゆみ・目ヤニ
カラコンを使用していて、かゆみ・目ヤニがでた場合は、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている結膜が炎症を起こし、アレルギー性結膜炎になっている可能性があります。これはカラコンに、タンパク質汚れや花粉などのアレルギー物質が付着することで発症します。
頭痛・肩こり
カラコンを使用していて、頭痛・肩こりなどの症状がある場合は、眼精疲労が起きている可能性があります。眼精疲労は、カラコンの度数が合わない・サイズが合っていない・目が乾いているなどが原因で起きることがあります。目の筋肉に負担がかかり発症しているため、カラコンの使用を中止し、眼科で診察してもらいましょう。
かすみ・くもり
カラコンを使用していて、目のかすみや・くもりがある場合は、カラコンの乾燥が原因と考えられます。コンタクトレンズ用目薬を適宜使ったり、瞬きの回数を増やしたりしてみましょう。また、カラコンに汚れが付着しくもっている場合もあるため、再使用できるカラコンはきちんと洗浄してみることをおすすめします。
見えづらい
カラコンを使用していて、物が見えづらいと感じたときは、カラコンを左右逆、もしくは裏表逆につけている可能性があります。正しい状態でつけなおしてみましょう。正しくつけても見えづらい場合は、度数が合っていない可能性があるため、眼科に行き再計測することをおすすめします。
カラコンは度あり・なしに関わらず眼科受診が必要!
カラコンは高度管理医療機器に分類されるため、度の有無に関わらず眼科受診が必要です。ここでは、受診内容や検査について解説します。
眼科の診察・検査でどんなことがわかる?
眼科の診察・検査では、視力を測るだけでなく、眼圧・角膜の傷の有無・涙の量・DIA・BCなども調べてくれます。実際に、計測した結果を考慮したカラコンをつけさせてもらえるため、安心です。検査・診察結果に異常がないと眼科医が判断すれば、カラコン購入用の処方せんを発行してくれます。
3か月に1度定期検査をする
3か月に1度の定期検査を受けることをおすすめします。カラコンは、視力を補正するコンタクトレンズと同じように高度管理医療機器です。安全に使用し、眼障害や視力低下などのトラブルを回避するためにも、必ず受けましょう。
まとめ
カラコンを使用していると目に痛みを感じることがあります。目にゴミが入ったり、目の形状とカラコンが合ってなかったり、目にトラブルがあったりすることが原因の場合もあります。正しい装着方法を知り、きちんとケアを行うことでトラブルを避けるようにしましょう。
また、必ず眼科医の検査・指導のもとカラコンを選んで下さい。
COCOBEAUMO(ココビューモ)は、粧美堂株式会社が運営するコンタクトレンズ販売店です。コンタクトレンズ協会の正会員として、コンタクトレンズの正しい使用方法・ケア方法を紹介しています。優良な品質管理を行う工場で製造されたコンタクトレンズを販売しています。カラコンの購入を考えている人は、ぜひお試しください。